『床材』とは、ケージの底に敷く材料の事をいいます。
床材を敷くことにより、保温効果や排泄物の消臭などにとても役立ちます。
床材となる素材はさまざまありますが、チンチラにとって安心できる素材を選びたいものですね。
下記では、それぞれのメリット・デメリットを紹介したいと思います。
ケージの底にはトレーを
ケージの底には一枚板かトレーを置くのがベターで、とくにトレーは掃除がしやすいという点で便利です。
ケージによっては金網やスノコがあらかじめセットされているものもありますが、必ず外してください。
金網やスノコがあると、チンチラが走ったりジャンプしたりする際に足を引っかけやすく、骨折の原因にもなります。
また、足の裏にただれができることもあるので、注意が必要です。
床材には木のチップを
ケージの床には床材を敷きます。一番おすすめなのは、杉や松のチップ材です。
保温性が高く、吸湿性もよいので、チンチラが快適に過ごせるでしょう。
とくに冬場はおすすめです。
また、うんちやおしっこのにおいもしっかり吸収してくれるので、飼い主さんにとってもメリットが大きいでしょう。
杉や松のチップなら、チンチラが食べても消化でき、害になることはありません。
杉や松のチップは比較的リーズナブルです。
掃除をするときは汚れた部分だけを取り替えればよいので、経済的で手間もかかりません。
デメリットは、杉や松が原料なので、アレルギーを引き起こしやすいということ。
飼い主さんや家族にアレルギー体質の人がいる場合は、使わないほうが無難です。
また、小動物の床材としてペットショップなどで売られているものなら心配はありませんが、生のままの杉や松のチップは、チンチラにとってよくありません。
揮発性分が含まれていて、肺炎や腎臓炎などを引き起こすこともあります。
ほかに、ポプラのチップ、「アスペン材」もあります。杉や松などと異なり、アレルギーが出にくい床材です。
保温性や吸湿性もあり、うんちやおしっこのにおいも封じ込めてくれます。
牧草を使うなら、毎日取り替えること
牧草も床材として人気があり、チンチラも喜ぶでしょう。
牧草でよく使われるのが「チモシー」というイネ科の植物で、チンチラの主食と同じです。
ただし、ごはんとしての牧草と床材としての牧草は分けたほうがよいでしょう。
床材として使っている牧草を食べるくせがついてしまうと、床材にはおしっこやうんちがついていることもあり、衛生的によくありません。
場合によっては、下痢などを起こすおそれもあります。
牧草を床材にするときのデメリットは、殺虫剤が残っていると危険という点と、濡れるとかびやすくなるという点です。
牧草を使うのなら、毎日全部を取り替えるなどする必要があるでしょう。
最低でも、湿っている牧草をそのままにしておくのは避けましょう。
新聞紙や猫砂は避ける
ほかに、ペーパータオルなどを使うこともできますが、牧草同様、毎日取り替える必要があります。
また、新聞紙は、チンチラに有害なインクを使っている可能性もあり、チンチラがかじってしまうと害になるので、避けましょう。
猫砂も化学物質で加工されているものが多いので、使わないほうが無難です。
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