ここでは、チンチラの主食についてお話ししていこうと思います。
栄養価の高いペレットも数多くありますが、あくまでも副食として与えたいもの。
おもに、チンチラの主食として知られているのは『干し草』です。
下記では、干し草がチンチラに良い理由や、入手する際の注意点、おすすめしたい3種類の干し草について記述しています。
また、干し草の保管方法なども紹介していますので参考にしてください。
高繊維、低脂肪の食事を
チンチラのごはんは、野生では草原の草や木の実、低木の樹皮、くだものなどで、繊維質のエサだけで生活しています。
チンチラはかたいものを食べて歯をちょうどよい長さに削ります。
また、繊維質がうまく消化されるように、体のわりに盲腸が大きく、とても発達しています。
野生で食べるものの中には、脂肪分が含まれるものはほとんどないので、チンチラには、脂肪の消化を助ける胆のうがありません。
チンチラをペットとして飼う場合も、繊維質が多く、脂肪分の少ない食べ物を与えるようにしましょう。
主食は干し草
ペットとして飼うときの主食は「チモシー」などのイネ科の牧草や「アルファルファ」などの豆科の植物を干した草がおすすめです。
とくにアルファルファは完全食で、茎が太くてかたいので、チンチラに一番よいとされています。
実際、チンチラもアルファルファを好み、おいしそうに食べるでしょう。
とくに葉よりも茎の部分が好きなようです。
チモシーもアルファルファ同様、とてもおすすめですが、収穫する時期によっては、栄養価が低い場合もあります。
ほかに、「クローバー」もチンチラの主食として使われます。
ただし、春に収穫したクローバーについては、エストロゲンを多く含むので、チンチラが食べると、ホルモンバランスを崩してしまうこともあります。
クローバーを食べさせるなら、春以外に収穫されたものを選びましょう。
新鮮なものを入手する
アルファルファやチモシーなどの干し草は、ペットショップなどで手に入れることができます。
「干し草」とは言っても鮮度は重要で、光沢があって香りのよいものが新鮮です。
黄ばんでいたり、かびたにおいがするものは、古くなっていたり、よく乾燥されていない証拠なので、避けましょう。
栄養価も下がりますし、チンチラが食べると体調不良を起こすこともあります。
干し草の保管方法に注意する
購入時は新鮮でも、家での保管方法によっては、干し草をダメにしてしまう場合もあります。
とくに干し草は湿気を吸うので、できるだけ風通しがよく、気温が上がりすぎない場所で保管しましょう。
とくに夏場は湿度が高くなります。
チンチラのためにエアコンで温度調節をしていると思いますので、同じ部屋で保管するとよいでしょう。
また、天気のいい日を選んで、天日に干すのも有効です。
干したら密封できる容器に入れ、湿気が入らないようにしましょう。
よく乾燥した干し草からはとてもよい香りがするので、チンチラも喜んで食べるはずです。
便利なヘイキューブも
「ヘイキューブ」と呼ばれる、アルファルファの干し草を3センチくらいのブロック状に固めたものがあります。
取り扱っているお店は少ないのが現状ですが、大きめのホームセンターやペットショップ、ネットショップなどで見つけることができます。
一般的な干し草と同様、チンチラにおすすめです。
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