上質な毛並みで、触り心地満点のチンチラの被毛。
チンチラの魅力で一番にあげられるのがココ!
綺麗だった毛並みが、見るも無残な姿になってしまうトラブルとは一体何?
今回の記事は、そんな魅力的な被毛におこる、トラブルのお話しです。
被毛かじりの原因は不明
手や足、胴体などの被毛を自分でかみ切るくせを持ったチンチラがいて、このくせを「被毛かじり」と呼んでいます。
口が届く範囲を全部かじってしまい、ひどいときには、頭や首、しっぽ以外は丸坊主になってしまうケースもあります。
被毛をかみ切ると言っても、毛根まで抜いてしまうわけではないので、毛は再び生えてきます。
しかし、生えてきても、再び被毛かじりを繰り返すことが多いようです。
なぜ被毛かじりをするかは、実は原因がわかっていません。
いろいろな説があり、食生活やストレスが原因とされることもあれば、遺伝的なものだとされることもあります。
被毛かじりは突然始まり、いったん、このくせが起こると、何度も繰り返すパターンが多いようです。
生活をするのに影響はない
被毛かじりをすることでの悪影響は、見た目が悪いこと以外、たいしてありません。
被毛がまばらでも、丸坊主でも、チンチラの生活には差し障りはないのです。
被毛を口の中に入れることで、「胃腸に毛が詰まるのでは?」と思われがちですが、それに関しても、たいして影響はないようです。
被毛かじりの原因がわからないので、対処法もないというのが現状です。
ケージ自体を替えたり、ケージの位置を変えたり、ケージ内のレイアウトを変えたりと、環境を変えてみても、たいした効果はないようです。
チンチラが生活するのに影響がそれほどないなら、飼い主さんとしては、温かく見守るしかありません。
これまでと変わらず、愛情を持って、チンチラをかわいがってあげましょう。
オスは毛輪になることも
オスに起こる症状で、被毛がペニスの先に巻き付くことがあります。
これを「毛輪」と呼んでいます。
交尾を頻繁にするなどが原因で、毛がからみつくので、ペニスが腫れてしまいます。
オスがペニスを盛んになめているときは毛輪のこともあるので、観察してみましょう。
処置としては、ワセリンなどの塗り薬を塗って、ピンセットなどでペニスにからんだ毛を取り除くことです。
ただ、とても小さく、デリケートな部分なので、できれば動物病院で獣医さんにお願いしたほうが無難でしょう。
毛玉が詰まることも
毛玉が腸で詰まってしまうことを「毛球症」と呼びますが、ウサギに多い病気で、チンチラがかかることはあまりありません。
ただし、チンチラの場合は、毛玉が詰まることで腸閉塞になることはときどきあります。
この場合は、胃腸の働きをよくする注射を打ったり、薬で治療したりします。
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