本来、しっかりと対策してさえいれば、丈夫で長生きするチンチラ。
しかし、飼い主のちょっとした気のゆるみなどから、チンチラが危険な状態に陥ってしまうことも。
とくに気をつけたいのが夏の温度管理。管理が甘いと熱中症にかかってしまいます。
そして、ケンカなどで負ってしまうケガにも、飼い主が注意したいところ。
ここでは、その対処法を紹介しています。
27度を超えると熱中症にかかりやすくなる
チンチラは暑さに弱く、気温27度を超えると耐えられません。
また、湿度も関係し、60%を超えると、かなりつらくなります。
熱中症にかかる確率が高くなるでしょう。
日本の夏は高温多湿で、チンチラにとっては過酷な環境です。
チンチラのケージを置く部屋のエアコンはつけっぱなしにし、温度と湿度をきちんと管理しましょう。
横に倒れたり、よだれを垂らす
チンチラが熱中症にかかると、立っていられなくなり、横に倒れます。
呼吸が浅くなり、脈も早くなるでしょう。
また、耳や舌、くちびるが真っ赤になり、ネバネバしたよだれを垂らします。
同時に、下痢も起こすでしょう。
このとき、チンチラの体温は39度かそれ以上になっているので、治ったとしても、後遺症が心配です。
脳障害や腎障害、心筋障害が残る心配もあります。
応急処置をしてから病院に
熱中症の応急処置としては、チンチラを冷蔵庫に入れることです。
10分くらいを目安に入れ、様子を見ながら、必要ならもう少し入れたままにします。
ただ、生きているチンチラを冷蔵庫に入れるのは抵抗があるでしょう。
その場合は、チンチラの顔だけを出してタオルに包み、タオルごと水に浸す方法もあります。
冷たいほうがよいかと、氷水を使うのは止めてください。
水道水で大丈夫です。
チンチラが少し落ち着いてきたら、スポイトなどを使って、やや冷たいスポーツドリンクを飲ませます。
病院に連れていけるようになったら、濡れタオルで体を包んで、獣医さんのところに向かいましょう。
けんかによるけがが多い
チンチラのけがの原因はけんかによるものが多く、たいていの場合は、そのままにしておけば、自然と治ります。
ただし、よほど出血がひどいとき、傷が深いなどのときは病院へ行ったほうが安心でしょう。
けが予防のためにも、ひとつのケージで何匹かのチンチラを飼うのは避けたいものです。
ひどいときには、夜中に激しいけんかをして、朝、飼い主さんが起きたときには、どちらかが死んでいたということもあり得ます。
足が引っかかって骨折をすることも
ケージの底にすのこや金網を敷いていると、チンチラが足を引っかけて、骨折してしまうことがあります。
また、床だけでなく、ケージの側面の柵部分も間隔によってはチンチラが足をひっかけてしまうこともあり、注意が必要です。
チンチラが骨折をすると、手術で治療することになりますが、かなりたいへんな手術となります。
まずは、骨折しない環境作りをしたいものです。
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